高速道路を運転する際に、よく耳にする「自動車専用道路」という言葉。高速道路との違いは何なのでしょうか?運転初心者さん・ペーパードライバーさん向けに、高速道路と自動車専用道路の違いを分かりやすく解説します。
まず注意! 首都高は高速道路ではありません!
この誤解がとても多いです。首都高(正式名称:首都高速道路)・名高速(正式名称:名古屋高速道路)・阪神高速(正式名称:阪神高速道路)などの都市高速道路は、高速道路と名前がついていますが、高速道路ではありません!自動車専用道路です。これを念頭に以下の記事を読んでみてください。走ったことのある方は、読めばよむほど「???」となるでしょう。後ほど解説します。
高速道路と自動車専用道路、何が違うの?
どちらも自動車しか通行できない道路ですが、いくつかの違いがあります。
1. 最高速度
- 高速道路: 指定速度がない場合は、原則100km/hが最高速度です。
- 自動車専用道路: 指定速度がない場合は、原則60km/hが最高速度です。
2. 料金
- 高速道路: 一般的に料金所があり、通行料金が必要です。
- 自動車専用道路: 無料で通行できる区間が多いですが、有料の区間もあります。
3. 道路の構造
- 高速道路: 広範囲にわたる長距離の道路で、複数の車線があり、ジャンクションやサービスエリアなどが整備されています。
- 自動車専用道路: 比較的短い距離の道路で、都市部やその周辺に多く見られます。構造は高速道路に比べてシンプルです。
4. 目的
- 高速道路: 長距離の移動を目的とした道路で、都市間を結ぶ役割を果たします。
- 自動車専用道路: 都市内の交通渋滞を緩和したり、地域間の交通を円滑にすることを目的としています。
簡単にまとめると
項目 | 高速道路 | 自動車専用道路 |
---|---|---|
最高速度 | 100km/h(指定なしの場合) | 60km/h(指定なしの場合) |
料金 | 有料 | 無料が多い |
構造 | 大規模 | 比較的シンプル |
目的 | 長距離移動 | 都市部交通の円滑化 |
運転する上での注意点
- 標識を確認: どちらの道路も、道路標識で最高速度やその他の規制が示されていますので、必ず確認しましょう。
- 速度を守って運転: 最高速度を守り、安全運転を心がけましょう。
- 料金所への注意: 高速道路では、料金所の手前で減速し、料金の準備をしておきましょう。
では首都高は???
最高速度
走ったことのある方はご存知かと思います。
首都高ではどの車も80キロ位で走っています。大きいトラックも80キロ出しています。でも、自動車専用道路なので、原則60キロが最高速度です・・・。
流れに乗らないと危険なので私も80キロまで出すことがあります。しかし、標識には60キロと表示されています。ここは事故防止のため流れに合わせて走るしかありません。いつの日かお巡りさんが取り締まるまで。
追い越し車線
首都高に追越車線はありません。
これは都市部の土地事情でしょう。道路の左側には建物がぎゅっと並んでいるため、スペースがありません。出入口や分合流が右側にもあるのです。利用する右側の出口が近づいてきたら右側を走りましょう。
この点については、首都高と名高速の公式サイトにも説明があります。参照してみてください。
まとめ
高速道路と自動車専用道路は、どちらも自動車専用の道路ですが、最高速度や料金、構造などが異なります。それぞれの道路の特徴を理解し、安全運転を心がけましょう。
よくある質問
- 高速道路と自動車専用道路の見分け方は? 道路標識や案内板で確認できます。高速道路の場合は「高速道路」の標識、自動車専用道路の場合は「自動車専用道路」の標識が設置されています。
- 自動車専用道路で100km/hで運転しても大丈夫? ダメです。自動車専用道路の最高速度は、原則60km/hです。道路標識で異なる速度が指定されている場合は、その速度を守りましょう。
制限速度を守り、安全運転を心がけましょう。
*この記事は、一般的な運転に関する情報を提供することを目的としています。実際の運転にあたっては、道路交通法をはじめとする関連法規を遵守し、安全運転を心がけてください。また、個々の状況に応じたアドバイスではありません。より詳しい情報については、自動車教習所や専門家にご相談ください。