久しぶりの運転で道が分からず不安になり、ついスマホの地図アプリを確認したくなるペーパードライバーさんの気持ちはとてもよく分かります。

しかし、運転中のスマホ操作(ながら運転)は、一瞬のわき見が重大な事故に直結するため、道路交通法で厳しく禁止されています。道に迷ったときは、焦らず「安全な場所に停車して確認する」のが、無事に目的地へたどり着くための鉄則です。

本記事では、運転中のスマホ操作がもたらす具体的なリスクと、運転に集中するための正しい対処法を解説します。

運転中にウキウキした表情でスマホを操作し、前方の車に追突しそうになっている男性のイラスト

ペーパードライバーの方が知っておくべき「ながら運転」のリスク

運転中のスマホ操作は、ご自身や同乗者だけでなく、周囲の歩行者や他の車を巻き込む危険な行為です。具体的にどのようなリスクがあるのか、明確な理由を解説します。

運転中のスマホ操作(ながら運転)のリスクと正しい対処法をまとめた図解。時速40kmで2秒間わき見をした際に進む距離(約22m、大型バス2台分)や、起きやすい事故の種類、道路交通法の罰則にくわえ、ペーパードライバー向けの安全な4つの対処法(安全な場所への停車、スマホホルダーの活用、同乗者への依頼、ペーパードライバー講習の活用)を解説しています。
※時速40kmの場合、2秒間のわき見で車は約22m(大型バス2台分)進みます!!

1. 視界と反応の大幅な遅れ

車は想像以上のスピードで進んでいます。たとえば時速40キロで走行中、スマホの画面をたった2秒間見ただけでも、車は約22メートルも進んでしまいます。ペーパードライバーの方はただでさえ周囲の確認で手一杯になりやすいため、一瞬のわき見が前の車への追突や、歩行者との接触事故に繋がります。

2. 道路交通法による厳しい罰則

運転中にスマホを手に持って通話したり、画面を注視したりする行為は、道路交通法(第71条)で明確に禁止されています。これに違反すると「携帯電話使用等違反」となり、反則金や違反点数が科されます。さらに、スマホ操作が原因で交通の危険を生じさせた場合は、免許停止処分などの非常に重い行政処分を受けます。

ペーパードライバーさんでも安心!スマホに頼らない運転のコツ

運転中にスマホを触らなくても済むように、事前の準備と心構えを持っておくことが大切です。以下の3つのステップを取り入れてみてください。

  • 出発前にルートを確認しておく
    エンジンをかける前に、必ずナビの目的地設定を済ませておきます。その際、曲がる予定の大きな交差点や目印になる建物をざっくりと確認しておくだけで、運転中の心に余裕が生まれます。
  • スマホホルダーで固定し、音声案内を活用する
    スマホをカーナビ代わりに使う場合は、必ず専用のスマホホルダー等でダッシュボードにしっかりと固定してください。画面を直接見なくても済むように、音声ナビゲーションの音量を少し大きめに設定しておくのが効果的です。
  • 迷ったら「安全な場所に停まる」を徹底する
    道を間違えたり、ナビの指示が分からなくなったりして焦ったときこそ、まずは落ち着きましょう。無理に走り続けず、近くのコンビニエンスストアや駐車場など、安全に停車できる場所に入ります。完全に車を停めてからゆっくりスマホを確認すれば、何も問題ありません。

運転中のスマホ使用に関するよくある質問(FAQ)

信号待ちの間にスマホを操作するのは違反ですか?

完全に停止している状態での操作は法律違反にはなりませんが、おすすめはできません。

青信号への反応が遅れたり、ブレーキペダルから無意識に足が離れてクリープ現象(アクセルを踏まなくても車が前進する現象)を引き起こす危険があるからです。ペーパードライバーさんが不安なく運転に集中するためにも、運転席でのスマホ操作は控えましょう。

スマホをカーナビ代わりに使うのは大丈夫ですか?

スマホをカーナビ代わりに使う場合は、出発前にスマホホルダー等でしっかり固定し、目的地やルートを設定しておきましょう。運転中は画面を注視せず、音声案内を活用してください。画面の操作や詳しい確認が必要になった場合は、必ず安全な場所に停車してから行いましょう。

プロと一緒に出発前の不安を解消しましょう

久しぶりの運転で「道を間違えたらどうしよう」「ナビを見ながら走れるか不安」と悩むのは、決してあなただけではありません。スマホの操作に限らず、運転への不安は正しい知識と少しの練習で確実に和らげていくことができます。

一人で抱え込まず、まずはペーパードライバー講習を活用して、指導員と一緒に安全なルート確認や運転感覚を取り戻す練習を始めましょう。

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※免責事項:この記事は、道路事情や運転時の注意点など、一般的な情報を提供することを目的としています。実際の運転にあたっては道路交通法を遵守し、周囲の状況に応じて十分な安全確認を行ってください。事故統計、道路構造、交通規制、道路の運用状況などは変更・更新される可能性があります。現地の標識・信号、道路管理者や警察、道路交通情報などの最新情報をご確認ください。
また、本記事の情報は、個々の運転スキルや道路環境に合わせた個別のアドバイスではありません。
ご自身の状況に合わせて実車で課題を確認・練習したい場合は、当サイトでご紹介しているペーパードライバースクール等で、専門のインストラクターによる実車指導を受けることをおすすめします。

記事監修者
H.Seto
H.Seto現役タクシードライバー/4tトラック乗務経験
普通自動車第二種免許を保有し、運転免許証はゴールド。現在は東京都内でタクシードライバーとして乗務しています。4tトラック(MT車)での業務経験もあり、安全運転を意識しながら、実際の道路で求められる周囲確認や危険予測、車両感覚、運転時の判断などを日々実践しています。

ペーパードライバー向けの記事では、久しぶりの運転で不安を感じやすい車線変更や右左折、狭い道路でのすれ違い、駐車、周囲確認などについて、安全運転の観点と実際の道路環境を踏まえた内容になっているかを確認しています。